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2021年4月22日

自然素材の家のメリット・デメリットとは?後悔しないために知っておきたいポイント

「自然素材の家」というと木材独特の癒しの香りと、無垢材の床の柔らかな質感がとても気持ちいいですよね。

 

しかし自然素材に憧れる反面、「メンテナンスの費用が高いのでは?」「自然素材ってどういうものがあるの?」など、わからない疑問も多いと思います。

 

そこで今回は、「自然素材の家のメリット・デメリットとは?後悔しないために知っておきたいポイント」と題して現役の建築士が詳しく解説していきたいと思います。

 

自然素材の家とは

住宅について調べていると、

 

 

  • 「シックハウス症候群」
  • 「化学物質過敏症」

 

という言葉を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

せっかく、理想の新築戸建て住宅を建てたにもかかわらず、「原因不明の頭痛がつづく、めまいがして気持ちが悪い、吐き気がする」など、化学物質などが出る素材などを多く使用した家では、これらの症状が現れ安心して長く住む事ができません。

 

自然素材の家というと、”木材もふんだんに使った家”というようなイメージですが、実際に決まった定義はありません。
100%化学物質を使わないことは不可能でも、なるべく人体の害になる素材は使用しないなど、身体に影響のない「土にかえる素材」で作られた家を理想とします。

 

代表的な自然素材として

 

  • 「無垢材」
  • 「漆喰」
  • 「珪藻土」

 

を例に挙げて説明していきましょう。

 

無垢材とはなにか

自然素材、と耳にしたときに、最初に「無垢材」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
無垢材は、

 

  • 接着剤を使っていない事
  • 一本の木から切り出されたそのままの丸太を使用する

 

といった特徴があります。
主に住宅では柱やフローリングなどの床材に使われることが多く、合板のフローリングと違う、木本来の優しい肌ざわりと、無垢本来の柔らかさが人気です。

 

1本の木をまるまる切り出すので、木肌の質感や年輪などが美しく、経年劣化を重ねることで、まるでヴィンテージを眺めるかのような味のある空間を贅沢に楽しむ事が可能です。

 

「漆喰」と「珪藻土」

自然素材の家の住宅ではビニールクロス貼りではなく、あえて従来の「塗り壁」を使う施工が人気です。

 

塗り壁は左官職人が壁一面を丁寧にコテを使って塗っていくので、建て売り住宅に多いビニールクロスと比べ、単価も高く施工時間も多少かかりますが、手作業だから出るコテの跡や塗り壁の独特の味はまさに職人芸。
自分たちだけのオンリーワンな壁がつくれるのが魅力のひとつでもあります。

 

塗り壁の材料で、現場で多く使われているのが、

 

  • 「漆喰」
  • 「珪藻土」

 

です。

漆喰は世界各地にある石灰石という石を細かくしたものに、水やのりを加えて塗り壁の原料としたものです。

 

▼漆喰の壁

漆喰はアルカリ性であるため、カビなどにも効果的で耐火性も高いのが特徴です。また色は石灰石特融の綺麗な白色であり、漆喰を壁に塗るとツルツルした手触りで、表面は固く耐久性があります。

 

一方、珪藻土は日本での歴史は漆喰より浅く、珪藻というプランクトンが固まった化石からできた、土のようなものを細かくし、自然由来ののりなどを混ぜたものが原料です。

 

▼珪藻土の壁

珪藻土の最大のメリットは、その高い調湿効果と耐火性です。とても柔らかい素材で、素材自体に水を含む傾向があるため、湿気を吸収し調湿をしてくれます。この調湿性効果には、JIS規定があり、70g以上(70g/㎡/24h)の調湿効果がなければ、調湿効果が高いとは言えません。

 

漆喰はその基準値よりを下回る商品が多く、調湿効果だけで言えば漆喰よりも珪藻土のほうが優れているといえます。

 

 

しかし珪藻土は漆喰に比べて素材が柔らかく、触ると少しザラつきのある素材ですので、こすると珪藻土の粉が床に落ちてしまったりすることがあるので、壁の耐久性で比べた時には、珪藻土よりも固い漆喰に軍配があがります。

 

自然素材の家のメリット

メリット①:からだに優しく住み心地の良い住宅

有害物質が使われていない自然素材の家に住むことで、アレルギーの原因を除去することができ、長く健康的に暮らすことができます。

 

メリット②:木の家

「自然素材の家はにおいが違う!」という言葉をよく耳にします。
それは素材本来の(ヒノキ・杉・栗など)自然の香りであり、木には生活臭を消してくれる消臭効果もあるので、室内にいるだけでヒーリング効果を高められます。

 

メリット③:調湿効果

湿気大国である日本では梅雨から夏場は高温多湿であり、冬場は乾燥や寒さが厳しいのが特徴です。

 

木の家に住んでいると木自体が呼吸をしているため、夏場は木の調湿効果で室内のジメジメを緩和し、いつでもカラッとした空間にしてくれます。

 

逆に冬場は、木の断熱性と保温性能のおかげで、暖かく過ごす事ができます。毎日が森林浴をしているような特別感は、ほかの住宅では味わえない楽しみの一つです。

 

自然素材の家のデメリット

デメリット①:費用が高い

自然素材の家は普通の住宅に比べると、素材にこだわるのでイニシャルコストが高い傾向にあります。

 

主に床材や柱に使われる無垢材は木から採取できる丸太に限りがあるので、集成材などと比べて、量産が難しく単価が高くなります。

 

デメリット②:メンテナンスが必要

無垢材は湿気を吸う事で膨張し変形します。そして乾燥する冬の時期には、一気は収縮し縮みます。

 

木は、乾燥と湿度の関係で、毎日少しづつ縮んだり膨張したりを繰り返すので、無垢のフローリングは反りやすく、歪みも出やすいデメリットがあります。

 

さらに木はとてもデリケートな素材ですので、傷に弱くちょっと床に物を落としただけでも、床は凹んでしまったり変色してしまったりするので、自然素材を使用するという事は、その歪みや凹みも含め、すべては自然のものと捉え日々のメンテナンスを楽しめるか否かが重要となっていきます。

 

自然素材の家が向いている人

メンテナンスを楽しめる人

自然素材の楽しみは建てた後のメンテナンスです。無垢材の床に蜜蝋でワックスをかけたり、漆喰を自分で塗りなおしてみたり、建てて終わりではなく手をかけることで、家に対する愛着も増していきます。

 

アレルギー体質の人

近年は飛散する花粉量が増加しているために、発症するまでの期間が短くなり小さな子供でも花粉症にかかるようになりました。(中略)最近の研究では花粉症の症状を悪化させる可能性があるものとして、空気中の汚染物質や喫煙、ストレスの影響、都市部における空気の乾燥などが考えられています。

出典:花粉症環境保健マニュアル2019 環境省「花粉症増加要因と症状を悪化させるもの」より引用

 

近年子供でさえ花粉症を発症・悪化するケースが増えていますが、住宅においても新建材や接着剤などの化学物質が原因で、アレルギーが悪化する可能性はとても大きいです。
自然素材にはハウスダストやダニ・害虫の発生を抑えてくれる効果があり、住んでいるだけで良い空気を作ってくれるので、アレルギー体質の方はぜひ自然素材の家をおすすめしたいです。

 

自然素材が向いていない人

極力費用を抑えたい人

自然素材の家のデメリットでもご紹介しましたが、自然素材は良いものになればなるほど材料費が高くなります。

 

施工業者にもよりますが、平均2~3倍程度のコストアップは考えておきましょう。
デリケートな素材を使用する場合、その分の手間賃がかかる場合があったり、工期も長くなる可能性があるなど、「ローコストで建てたい!」と思っている人には、なかなか難しいかもしれません。

 

ただし、現在国産材の値段は下がり続けています。工務店のネットワークやハウスメーカー次第で、良い木材を安く仕入れることができる可能性もありますので、信頼できる工務店やハウスメーカーに聞くのが良いでしょう。

 

色ムラや傷がつくのを許せない人

木材は人と一緒で1本1本にクセや色ムラがあります。

 

  • 床の色が若干違うのが嫌だ
  • 傷がつきやすい事をストレスに感じてしまう

 

というような人であれば、自然素材を重視するよりも、機能性を重視する必要があるかもしれません。自然素材は、キズもひとつの「個性」でもありますので、デメリットも含めて、考える必要があります。

 

まとめ

本記事で紹介した「自然素材の家のメリット・デメリットとは?後悔しないために知っておきたいポイント」をまとめると以下のようになりました。

 

  1. アレルギーの原因となる化学物質などを極力使わない自然素材の家にすることで、家族や自分自身の健康や安全を守れる。
  2. 無垢材とは、
    ・接着剤を使っていない事
    ・1本の木から切り出されたそのままの丸太を使用するという特徴がある。
  3. 漆喰は、耐久性と耐火性に優れ、珪藻土は調湿性と耐火性に優れる。
  4. 自然素材の家は、自然の中にいるようなヒーリング効果が得られ、調湿効果が高く、健康に良い。
  5. 自然素材の家は、コストが高くなりがち。またメンテナンスもこまめにしなければいけないデメリットがある。

 

木材がふんだんに使用された住宅は、手間もかかりますが、その分愛着もひとしおです。メリットとデメリットを含め、十分に納得した形で、住宅を検討していただければ幸いです。

 

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